こんにちは、ともです(*^^*)
皆さんは“ナンピン”って
聞いたことありますか??
FXの本なんかではよくこのナンピンについて
触れられていて、
「ナンピンは絶対やめましょう!」
みたいなことが書かれていますよね。
私は初めてこの単語を聞いたとき、
なんとなく「麻雀とかの専門用語っぽいなぁ・・・」
なんて思ってました笑
今回はこのナンピンに関する話をしたいと思います!
ナンピンを知ってる人も知らない人も、
タメになる情報があると思うので是非読んでみてくださいね!
特にトレンドフォロー型のトレーダーの方なら、
ナンピンを上手く活用することで、
より良いエントリーができるようになるかもしれません。
ちなみにナンピンの語源なんですが、
なんと起源は江戸時代の米相場だったそうです!
「難を平らにする」ことをナンピン(難平)といって、
昔の米相場を取引していた人達の
戦略の一つだったみたいです。
ちょっと話が米相場に逸れますが、
米相場というのは基本的に周期的な
わかりやすい変動を繰り返していて、
米が不足しやすかった当時は米の価格が
上昇しやすい相場でした!
ということでナンピン買いというのは
非常に有効な手段だったそうですよ(*‘∀‘)
FXでよく聞くけどナンピンって何!?
それではナンピンについて
簡単に説明させていただきますね!
ナンピンというのは、
“価格が下がったら買い増し”、
“価格が上がったら売り増し”
するといった注文の方法です☆
例えばナンピン買いの場合は、
ドル円を110.00でロングしたのに
それより更に下の価格(例えば109.90)に
下がったとき、更に買いを入れていくという方法です。
ナンピン売りはその逆で、
110.00でショートした後に価格が上がった場合
(例えば110.10)に追加でショート、
更に110.20・110.30と複数回追加で
ショートすることもあります。
ナンピンはダメってホント!?
ナンピンのメリットとデメリット☆
ナンピンは簡単に言うとこんな感じで、
段々と買い(売り)下がっていく注文方法です!
このナンピンって、実はよく
“やっちゃいけないことのリスト”に
挙げられてます(;´Д`)
なんでナンピンはダメのでしょうか?
ナンピンのメリットと
デメリットを解説したいと思います!
まずナンピンのメリットは、
エントリーのタイミングを分散することで、
ポジションのエントリー価格の
平均を有利にできるという強みを持ちます。
例えば110.00で買ったけど、
その後109.90まで10pips下がったとします。
もし、110.00以上に上がる確率が高いのであれば、
ここで更に買い足すと2つのポジションの
平均レートは109.95になります。
・計算方法
(110.00+109.90)÷2=109.95
そうすると、
もし109.95になった場合は損益が0円になります。
[ポジション状況]
110.00→109.95(-5pips)
109.90→109.95(+5pips)
(わかりやすくするため、スプレッド差は含めていません)
更に110.00まで戻ったとき、
110.00のポジションだけの場合は
損益は0円ですが、今回のように
109.90のポジションがあることで、
10pips分の利益を出すことが出来ます。
こんな感じでエントリー価格を分散することで、
価格が含み損になるレートから戻ったときに、
建値で逃げられるだけでなく
収益を上げることができるようになります。
エントリーというのは、
ピッタリのタイミングでできることはありません。
どうしても含み損を抱える時間が
でてくるものと思ってください。
ですが、エントリーのタイミングを
上手くずらす(ナンピンする)ことで、
一回でエントリーするより有利な
ポジショニングをすることができるんです!
そんなナンピンですがデメリットが大きく、
特に“損失が膨らむときはとことん膨らんでしまう”
という危険性があります!
例えば5/31のドル円を例にしてみます。
あの日のドル円はトランプ大統領とかの発言を受けて、
リスク回避の流れがかなり強くなってしまい、
ドル円が一気に1円ほど下がってしまいました。
ちなみに暴落前のドル円はしばらくレンジが続いていて、
そろそろ上に上がっていくだろうと
予測している人が多い状況でした(>_<)
さて、実際にあの日のドル円でナンピン買いしていたら、
一体どうなっていたかをご覧ください・・・
この画像はドル円の30分足チャートです。
30分足のローソク足が横ばいになって陽線に
切り替わったタイミング(赤い☆のポイント)を、
もしも底だと考えてナンピン買いし続けた場合のケースです。
ご覧の通り、全部のポジションが
スゴイ含み損状態です・・・(;・∀・)
もしもわかりやすいトレンドが発生していたり、
レンジの状態のときはまだ、
ナンピン買いが成功する可能性もありますケド、
一回トレンド転換やブレイクアウトが発生してしまうと、
上の画像のように危機に陥ってしまいます汗
そういう私もFXを始めた頃に、
「移動平均線がゴールデンクロスしてるから絶対上がる(戻ってくる)はず!」と
思ってナンピン買いしつづけて、
とうとう強制ロスカットされてしまったことがあります。
(そのときの資金は少額だったからまだ助かりましたが汗)
というわけでナンピンは取得価格を有利にするメリットがある一方で、
価格が戻ってこない一方通行の相場のときに、
一気に損失が膨らむという大きなデメリットがあるんです。
これが、「ナンピンはよくない!」とよく言われる理由ですね。
ナンピンが向いているトレードと
向いてないトレードについて!
さて、そんなデメリットが大きいナンピンですが、
単純に買い下がっていくのではなく、
ロット数などを調整することで、
武器に変えることもできるんです!
それをお伝えする前に、
ナンピンを取り入れるのに向いている
トレードスタイルの話をしておきます(*‘∀‘)
これはあくまでともの考えですが、
ナンピンが有効なのは順張り、
つまりとものようなトレンドフォローのトレードです。
トレンドに従った押し目買いというのは、
例え移動平均線などでトレンドの方向がわかっていても、
意外と難しいものなのです。(チャートでは簡単に見えますよね?)
なので、トレンドフォローにはナンピンを取り入れて、
タイミングをずらすことで、
押し目買い(戻り目売り)を上手く拾いやすくなります。
具体的な方法はこのあと説明します!
逆に、逆張りは一見ナンピン向きのようで、
ナンピンに向いていません。
というのも、逆張りというのは元々リスクが高く、
常にトレンド方向へのブレイク時に
損切りされてしまう危険性があるからです。
投資に慣れていない人が逆張りにナンピンを
取り入れてしまうと、
危ない橋を無駄に渡り続けることになってしまい、
いつか必ず大きな損失が訪れてしまいます汗
というわけでナンピンは、
順張りに向いていて、
逆張りに向いていません。
あと長期トレードの方が
ナンピンに向いています。
というのも、スキャルピングといった
短期トレードでナンピンするのは、
同じ場所で単にロットを
増やしている状態と変わりません。
長期トレードの場合は、数時間から数日単位で
ナンピンすることで、大きく価格と時間の
リスクを分散することができるんです。
上手なナンピントレードの一例☆
相場というのは押し目(戻り目)の
動きにも何回か波があります。
この波に惑わされて、
うまく押し目買いができないといったことが、
トレード初期にはよくあります。
なので、この画像のようにここが押し目(戻り目)!と
思ったタイミングで、少しずつポジションをわけてエントリーしていきます。
こうすることでFX初心者の方でも、
一回でエントリーする場合に比べて、
トレンドに乗りやすくなります!
そしてこの方法の最も大事なポイントが、
もし今一つのポジションに3%のリスクを取っているなら、
一つのポジションのリスクを1%にして、
3回で合計3%のリスクを取る、
という形にすることです。
これで全体のリスクは変わらないまま、
エントリーのタイミングを分散しつつ、
取得単価の平均を有利にすることができます☆
トレンドの波になかなかうまく乗れなくて悩んでいた方は、
是非一度このやり方を試してくださいネ!(*‘∀‘)